その他受験に関する問題のページ

 このサイトでご紹介できなかった問題で、当職の経験上、アドバイスができる問題がありますので、これらの案件についてもお気軽にお問い合わせください。この部分は時おり更新して新しい情報と入れ替えます。

 

模試の裏側と見方

・小中学生用の模擬試験

 塾でやるものについては、自分のところで独自に作成しているところと、業者の模試に乗っているところと2通りあります。後者の中には全て業者の模試というものと、一部の模試だけはオリジナルを作成するところ、さらにオリジナルといっても、完全に新作するところと何年かごとに同じ問題を使い回ししているところがあります。

どれが一番いいかということについてはさておき、オリジナルで模試や教材を作成できるところは、余計なところでなく、生徒が使うものにそれなりにお金をかけ、問題を作成する能力がある教師がいるということですので、教師力を量る基準にはなります。

 

 見きわめ方は二つ。問題や解説冊子の表紙や成績表に塾の名前が入っているか。問題文全ての教科の文字の大きさが同じであったり、算数・数学の複雑な図形があったり、理社の問題に鮮明な写真がある場合には、相当資金力のある塾か外注の模試です

 これらのことは教材がオリジナルかどうかについての判断材料にもなります。教材の場合には、多数発注するところには表紙を巻き替えてくれますから、一見オリジナルテキストに見えますが、中身を見ると市販の教材のような体裁をとっていますのですぐわかります。笑えるのは講習テキストで、やる単元が講習期間より長かったり短かったりして整合性が無いことが多くあります。

 

 模試の合格基準ですが、はっきり言ってその塾で合格者がたくさん出ているところ以外の基準はいい加減です。オリジナルの模試をしている大きい塾では毎年合否データと当該生徒の模試データをつなぎ合わせた合格可能性データが出てきますが、その通り合格ランキングに出すことはありません。いろいろな経営的思惑もあり、最後は合格偏差値を手作業で調整します

 

 では会場模試は人数も多いからデータの信頼性は増すでしょうか?これも、偏差値追放、私立高校の事前相談廃止などいろいろな理由から業界が縮小しています。従って試験を受ける回数を増やせるように、ひとつの試験で2日から3日試験日を設けています。その都度成績表を出してくるわけですから、母集団が違いますよね。だから最初の日程で受験した生徒にはダミーの受験生を全体の受験者数に加えて合否判定・成績順を出すのです。これは小学生(低学年)の模試では中規模の塾でもやっていることです。

 

・大学受験の場合

 模試データの作り方は、内部の方に聞いてもほぼ同じですね。合否判定のAからEまではどうするのか?これはかなり作為的です。ひとつヒントを出しておけば、模試でAの判定をだしても、予備校が得することは何もないのです。

 

授業料割引の秘密

 基本的に授業料の高低は、その塾の経営方針に関わってきます。東京都内でも異常に安い塾は、人件費を抑えている(つまりアルバイトばかり)・教室の稼働を良くするために狭いところにたくさんの生徒を押し込める(火事の時などは大変)・とにかく細かくカネをとる(単語テスト1200円とか)といったところが多いようです。まだその程度ならマシですが、トイレを見て、汚い・臭いところは授業もひどいところが多いです。

 簡単に授業料を値引きするようなところは、その程度の授業しかしていないということを肝に銘じてください。

 

教師の研修

 家庭教師や個別指導でまともにやっているところなんて少ないですよ。そういうところは、集団指導と異なり、生徒がいれば必ず利益になる構造ですから、経費として人件費をいかに削るかということしか頭にありません。もし、きちんと研修をしているならば、担当教師は保護者との面談ができるはずです。ほとんどの個別塾はそんなことしませんし(それをやってまともに話ができるなら、かなり優良なところです)家庭教師に至っては進路指導についてはわかりませんなどとほざく輩もいます。(どこ受けさせるかをわからず指導しているなんて、死ねバカというほかありません)

 集団指導は教師の研修をしているところが多いですが、会社によってかなりの濃淡があります。人の出入りが多いところでは、指導技術なんてほとんど継承されませんから、5年もやれば大ベテラン扱いされます。

 

塾の進路指導 

 大きい塾では、合格実績を出すために「受験校は全てこちらで決めさせていただきます」と言い切るところもあります。とにかくいくらカネかけても構わないから、受けられるところ全て受けさせてくれっていうのならいいですが、いまどきそんな家庭はあまり無いですよね。ですから、いろいろ手を変え品を変え生徒をあたかも合格できるように思いこませ、ひいては親にも幻想を抱かせる方法がとられます。

 中学受験などは学校の方も判っていて、超一流校の落ち穂拾いを考えて試験日を作っていますから、あまり実力以下の学校に行かなければならないという悲劇は起こりませんが、高校受験ですと、早稲田・慶応系の学校を多数受けると(特に男子)内申もあり、理社科もできるから公立高校の心配がないという場合を除き、合格している学校がトンでもない学校しか残っていないことがあるので、本人にとっても家庭にとっても悲劇になります。

 合格実績なんていうのはこうした数多くの屍の上に成り立っているわけですから、「○年連続全国1位」と言ったって、ヘタすりゃ「不合格率全国1位」であることも考えられるんです塾もひどいですけど、こんなうたい文句に引かされて子供を入塾させる親も親です。自分の子供が勝者の足元に横たわる屍にならないという確信があるのでなければ、自分で受験校を考えることです。塾で全部決めるなんていうところは「生徒のためを考えて」っていいますけど、要は上からのノルマしか考えていませんから…。(受験数もノルマはあります)最悪のところは対象生徒を授業後残して泣くまで受験を強要するなんてバカやっています。

いいですか?落ちても責任はとりませんよ、というよりとれないんです。だって自分が試験会場についていって答を出すわけではないのですから。親切の押し売りははっきり断わりましょう。幻想を抱いて全滅し、その後大学受験もうまくいかずにダメになっていった生徒を数多く知っています。若い人間に自信をつけようとするならひとつでも成功させること、ダメにしようとするなら、全部失敗させること。それはりーダーが知るイロハです。

 

学校の進路指導 

 はっきりいって期待しないでください。

 まず、高校受験から…。公立中学校では、どこを受けたらいいかということはひとことも…いいですか、ひとことも言いません。責任を取らされるのが嫌なんです。だれも責任とれなんて言わないんですが、最近のバカ親は、自分の頭の悪さを受け継いだ子供が落ちたのに納得いかず、というか自分たちのせいにしたくないので、常に不合格の責任を押し付ける先を探しているんです。だから、学校側の自衛策は当然と言えば当然なんですが、じゃあどこを受けたらいいか誰に相談するかと言うと、「塾に聞いてください」と言う先生も珍しくありません。

 じゃあ、塾に行っていない子は?…今の時代は中3ではほとんどいませんが、そういうときには「自分で説明会に行って好きな学校選びなさい」とホザくのです。まあ、普通に成績とってる奴は公立のどこかにもぐり込めますけど、どうしようもないDQNは私立推薦を勧めてきます。そんなDQNを受け入れる学校があるかって?ありますよいくらでもドブさらい専門高校が。とにかく3年間通うつもりある奴は入れてくれます。素行があまりにも悪いと断る学校もありますが、途中でやめてくれても入学金といくばくかの授業料は入りますので、構わないんです。

 一方、公立高校も異常に推薦を勧めます。もし、良い私立が受かったならそちらも考えて…なんてことをはっきり言っておかないと、ダメですよ。結局推薦で入った生徒は受験を経ていませんから、進学校なんかだと可哀想になるくらい一般受験の生徒と学力差ができて、3年間コンプレックスの塊になって過ごすことになるんです。 学校側の意図は、「できるだけ早く生徒の行き先を決めて楽をしたい」だけなのです。全部落ちて2次募集探しは嫌なんです。

 あと、ソコソコの私立高校に合格した生徒が進学を決めると、公立高校の受験辞退を迫ってきます。「お前が受かったら、他の生徒が落ちる」って変な理屈つけるんですが、高校側も例年歩留まりを考えて合格者出していますから、落ちる奴は受験辞退者が出ても落ちるんです。辞退したから合格できるなんて理屈は成り立たないんです。受験料払っているんですから、受けるも受けないも自由なわけです。かつては教師の目の前で受験票を破かせたりしたのですが、最近はもっと卑劣になって、高校側に既に私立高校への進学を決めている旨伝え、不合格にさせるという手を使うところもあると聞きます。万一、当該生徒が経済的事情が変わって公立に行かなければならなくなったら、どう責任を取るつもりなのでしょう。

 

 大学受験では公立と私立では全く扱いが異なります。はっきり言って、公立高校は何もしません。面談はおろか保護者会すらやらないところもあります。授業料が安い分、サービスも悪いということでしょうか。片や私立高校はいろいろやってはくれますが、私の経験から言って、この年齢ではこちらが主導権を握って決めるのがふつうですから、推薦以外の相談は、あまり期待はしないほうがいいです。

 私立高校でも付属で上にあがれない生徒に関しては異様に冷たいですから、こうなったらすぐに誰かに相談するのがいちばんです。私の地元にある某大学の付属高校は、学部の推薦決定が高3の12月や1月になることがあり、その段階で漏れてもどうにもなりません。中高一貫でに人気はありますが、6年間高い授業料を払わされ、大学に行けずに泣いていた親子を沢山見てきました。

 

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